銀行融資個人向けローン借入の審査や金利

おまとめローンのメリット デメリット 審査基準&おまとめローンをおすすめできる人

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おまとめローンはうまく活用すれば、一度に4つくらいのメリットがある借入ですが、
しっかりと理解していないと、逆に大きく損をする可能性もあります。

おまとめローンのメリットとデメリットはどのようなものなのでしょうか?
また審査の基準はどのようになっているのでしょうか?
今回はおまとめローンについて徹底解説を行います。

おまとめローンとは?

おまとめローンとはその名の通り複数のカードローンやフリーローンなどの借入れを1本の借入れにまとめることです。

おまとめローンは個人の複数のカードローンなどの借入金を一本化するもので法人には基本的に利用することができません。

法人の借入金の一本化は銀行などの金融機関で取り扱っている信用保証協会の制度である借換保証制度などを利用しましょう。

複数のローンを一本化することで様々なメリットがありますが、おまとめローンにはデメリットもありますので、自分にはおまとめローンが合っているかどうかを判断してからおまとめを行うことが重要になります。

 

おまとめローンのメリット

おまとめローンは複数のローンを一本化することですが、金利の高い少額の複数のローンを低金利にすることや、返済期間を長くすることで毎月返済額を少なくする長期返済目的でおまとめを行う場合が多いようです。

複数の債務をまとめて1本の金額が大きくなると金利が低くなる傾向に

カードローンやフリーローンなどは金額が大きくなると金利が低くなる傾向にあります。

借入金額が50万円以下であれば消費者金融では金利18%が相場で、銀行系カードローンでは14~15%程度が相場です。

例えば50万円の借入れが以下のように3本ある際におまとめを行うとします。
A消費者金融50万円(金利18.0%)
B消費者金融50万円(金利17.8%)
C銀行ローン50万円(金利14.5%)

毎月返済金額が低くなる可能性が高まる

おまとめローンのもう1つのメリットとして、おまとめを行い1本の金利が低くなることに加えて、返済期間を延ばすことができるため「一本化低金利長期返済」で毎月返済額を低くすることができます。

例えば東京スター銀行のおまとめローンは最長10年まで利用可能です。

150万円のおまとめローンを金利14.8%でまとめた場合の毎月返済金額は24,017円です。

カードローンで50万円借りた際の毎月返済額は通常10,000円~15,000円程度です。

残高50万円のカードローンが3本あった場合には毎月30,000円~45,000円程度の返済金となりますので、おまとめと行うことで毎月返済額が大きく軽減されることが分かるかと思います。

返済日が1つになって返済忘れがない

複数のカードローンがあれば、当然ながら返済日も1ヶ月の間に複数存在する可能性が高くなります。

多重債務者が返済に遅れる特徴の1つとして、返済日が毎月何回もあって、入金を忘れてしまうという理由が挙げられますが、おまとめを行うことによって1ヶ月の間に何回もあった返済日が1つにまとまりますので、返済を忘れる可能性が低くなると言ったことが挙げられます。

複数の債務が一本化することで信用状況が向上する

一般的に3本または4本以上の借入れがある人のことを多重債務者と呼び、銀行系カードローンや大手消費者金融の審査の際には、多重債務者と分かった時点でブラックと同じように一発で否決となる場合が少なくありません。

多重債務者の傾向としては以下のような負の連鎖を招いている場合が少なくありません。

1本目の借金の返済を2本目のカードローンからの借入れで行い、2本目が限度額に達すると3本目のカードローンを借りて3本目の借入金から1本目と2本目の返済を行い、3本目が限度額に達すると返済不可能になるという、借金が新たな借金を呼ぶというスパイラルを招く可能性が非常に高いためです。

このため、多重債務者はブラックのように見做されるのですが、おまとめを行うことで、当然ながら借入本数は1本となるため、信用状態を改善させることができます。

 

おまとめローンのデメリット

よいことばかりのように見えるおまとめローンですが、何も知らないでおまとめを行うと、気づいた時には損をしているという場合もありますので、デメリットもしっかりと理解しておきましょう。

返済期間が長くなることで利息の支払額が上昇

おまとめによってローン一本化することで、結果的にトータルの利息支払額が上がってしまうという危険もあります。

おまとめは残り期間の長いローンも短いローンもまとめて1本にするものです。

例えば、複数あるローンのうちのA社カードローンが残金15万円、金利18%、あと1年で完済という場合、完済までの利息の支払額は15,024円です。
しかし、このローンと他の借入れと一本化して期間10年(金利12%)でおまとめを行った場合には、A社カードローン部分だけの利息負担は完済までに108,240円にもなってしまいます。

このため、残り期間の短いローンまで長期のおまとめを行ってしまうと、逆に大きく損をしてしまうという危険性があります。

他の借入れには利用できない場合も

カードローンを使用しておまとめを行わずに、おまとめ専用ローンを使用しておまとめを行う場合には、商品によってはおまとめ以外には1円も使用することができないというデメリットもあります。

そのような商品にはカードローンの契約を解約しなければならないという条件がついている場合も珍しくありませんので、おまとめ後には自由にお金を借りることができなくなるという点もデメリットです。

消費者金融のおまとめローンは貸金業者からの借入れしかまとめることができない

消費者金融にも「貸金業法に基づくおまとめローン」という商品があります。この商品はおまとめ専用で消費者にメリットがある借入であるため年収の3分の1を超えても借入を行うことができます。

しかし、法律によっておまとめができるのは消費者金融やカード会社などの貸金業者からの借入しかまとめることができません。

銀行などの金融機関からの借入れを一本化することは法的に不可能です。

なお、貸金業法に基づくおまとめローンの融資金はおまとめ以外には1円も使用することができません。

 

おまとめローンの審査基準

おまとめローンの審査の基準はどのように行われるのでしょうか?

審査落ち!おまとめローンの審査はカードローンよりも厳しい

おまとめローンは金額が数十万円単位のカードローンよりも金額が大きくなることが一般的です。そのため、審査はカードローンよりも厳しくなりますので、確実に審査に通るおまとめローンは存在しません。

審査の項目は基本的にカードローンと同じで①個人信用情報の照会②勤務先、勤続年数、年収等の属性を点数化(スコアリング)して審査を行います。

おまとめをカードローンで行う場合には高額カードローンの審査と全く同じ基準で審査が行われますので、年収以上の借入れはできずに、できれば年収の2分の1以内程度の借入金額が理想的な金額です。

また、こちらもカードローンと同じようにブラックの人は審査に通りません。
正社員でなくてもパートアルバイト派遣契約社員の人でもおまとめができる可能性があります。

まとめるローンの延滞があると審査に通らないことも

申込金額が年収の2分の1以内で属性も良好でブラックでもないのにおまとめでローンでの1本化を断られた人の特徴としては、意外な盲点があります。
それは、まとめるローンの返済に遅れがあるという場合です。

従前のローンの返済に問題があるということはおまとめを行っても同じように延滞する可能性が高いということであるため、このような場合にはおまとめローンの審査に通らない可能性があります。

これは住宅ローンの借り換えでも全く同じで、住宅ローンの場合には1年以内の間に1度でも延滞があるような場合には審査に通らないというケースもあります。

このように、おまとめにせよ、借り換えにせよ、まとめる対象のローンに遅れがないということが審査に通る大前提とも言えます。

逆におまとめの場合には年収に比べて多少融資金額が多くても、返済に遅れさえなければその人はおまとめローンに通りやすいといえるでしょう。

基本的には担保や保証人は不要

おまとめローンとは要するに融資金の使用目的が「複数のローンの返済」という目的別フリーローンです。

フリーローンやカードローンには保証会社が付くのが一般的です。このため、基本的には担保や保証人は必要ありません。

主婦のおまとめは難しい

おまとめローンは正社員でなくても申し込むことができますが、本人に収入のない専業主婦がおまとめを行うことは難しいと考えた方がよいでしょう。

専業主婦の借入れOKのカードローンでおまとめを行うような場合にも、専業主婦のカードローンの借入れは10万円~50万円程度が相場です。

金額が大きくなる可能性の高いおまとめローンは専業主婦の借入は難しいと考えた方がよいでしょう。

 

 

おまとめローンがおすすめできる人

このようにメリットとデメリットがはっきりしているのがおまとめローンの特徴です。
ではどのような人がおまとめローンの活用に合っているのでしょうか?

1年後くらいに住宅ローンを組む予定がある人

住宅ローン審査は個人が借りるローンとしては最も審査が厳しいローンです。住宅ローン審査の際に複数の借入れがある多重債務状態の場合にはほぼ確実に審査には通らないと考えた方がよいでしょう。

そのため、すでに複数の借入れがある人は住宅ローンを組もうかと考えている1年以上前にはおまとめを行い、多重債務状態から抜け出した方がよいでしょう。

おまとめを行うことで利息の負担額が少なくなる人

デメリットでも述べたように、おまとめを行ったことで利息負担が多くなってしまってはいくら毎月返済額が減ったとしてもあまり意味がありません。

このため、おまとめ前の利息負担額と、おまとめ後の利息負担額を計算して、利息的にメリットが出ることをしっかりと確認してからおまとめを行うことをおすすめします。

3本~4本以上の借入れがある人

おまとめは1本や2本の借入れではそれほどメリットはでないのが一般的です。おまとめで大きくメリットが出るのは3本目の借入れからです。

ただし、3本の借入れがすでにある人はその時点で多重債務と見做される場合もあるため審査に通らない可能性もあります。

以下おすすめの方法です。
借入本数がすでに2本あって3本目の借入れを検討しているような人は、大きな金額のカードローンを契約して1本目と2本目の借入れは3本目のカードローンで完済して、3本目の余った枠で新規の借入れを行うというまとめ方がおすすめです。

 

 

通りやすいおまとめローンを低金利で探す

インターネット上での口コミや広告で散見されるのが銀行のカードローンでおまとめを行う方法と、東京スター銀行のおまとめローンです。

東京スター銀行のおまとめローン

東京スター銀行のおまとめローンは少し複雑です。
①申込条件:年収200万円以上の給与所得者
②融資金額:おまとめ(借り換え)対象のローンの金額範囲内
③融資方法:振込
ここまでは他のおまとめローンと同じですが、東京スター銀行のおまとめローンは「返済を行うことで減少した分は当初融資金額の範囲内で借入可能」という点が最大の特徴です。
どのような意味か図にしてみました。

①おまとめローンを300万円借入れた

融資金額残高:300万円

②返済を続けて融資金額の残高が半分の150万円となった
借入可能額:150万円
融資金額残高:150万円

東京スター銀行のおまとめローンは返済を行うことによって当初融資金額の残高が減少した分は、当初の融資金額の範囲内で借入可能であるという点です。

これによって、おまとめ後に新規にカードローンを作成しなくても、返済によって空いた枠を使用して借入を行うことが出来ます。

 

おまとめローンのまとめ

おまとめローンは①金利の低減②毎月返済額の減少③返済日の統一化④多重債務からの脱却というメリットがあります。

しかし、よく計算してからおまとめを行わないと、結果的に利息負担が上昇してしまうというデメリットもあります。

おまとめの際には銀行がおまとめを行う前の利息負担とおまとめの後の利息負担を比較したシミュレーションを作成してくれますので、最初に銀行へ相談してメリットが出る場合にはおまとめを行いましょう。

上手く活用できれば1度のおまとめで多くのメリットが出る可能性が高いため、複数の借入れがある人はおまとめを検討してみてはいかがでしょうか?

 

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