フィンテック融資とスコアレンディング

スコアレンディングとは?特徴や審査のまとめ

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スコアレンディングとは?

カードローンやキャッシングでお金を借り入れるに当たり、本当に信頼できるのかどうか確かめるために審査が行われてきました。

審査の基準は各社で明確にされていないものの、次の2つを重視している点では一緒ですね。

・専門機関が保有している信用情報(ブラックリストに載っていないか?)
・個人の収入や年収、所属している企業の情報

定量的な情報を元にして審査を行っていて、キャッシングを希望する人全てに対して担当者と直接的に面談を行うのは現実的ではありません。

そこで登場したのがスコアレンディング(Score Lending)で、個人向けの融資サービスとして採用されるようになりました。

簡単に説明するとスコアレンディングとは借りる人の情報やデータをAI技術で分析し、信用力をアルゴリズムでスコアリング(数値化)して融資の内容を決定する仕組みを指しています。

そもそも、レンディングとは「貸す」「融資」といった意味合いで、ファイナンステクノロジーのフィンテック関連の融資はオルタナティブレンディングと呼ばれるようになりました。

オルタナティブレンディングの一つがスコアレンディングで、その他の種類を幾つか見ていきましょう。

・法人から個人事業主カバーする融資形態で、Amazonや楽天も参入している「トランザクションレンディング」
・オンラインサービスのデータの取得により、資産状況を瞬時に把握して与信を行う「バランスシートレンディング」
・ウェブサイトを通じてお金を貸したい個人と借りたい個人を結び付ける融資の「P2Pレンディング」
・企業から自営業向けで、インターネットを通じてお金を借りたい人と投資したい人を結び付ける「ソーシャルレンディング」

法人や個人事業主ではなく、個人の私的利用向けの審査方法がスコアレンディングだと考えると分かりやすいですよ。

ビッグデータ与信やオンラインレンディングといった呼び方もあるものの、今後はオンライン上で申し込みや審査を完結する融資はスコアレンディングとして広まるのではないかと考えられています。

日本ではまだまだ発展途上なのですが、海外では新しいお金の借り方としてAI(人工知能)を使ったスコアレンディングが幅広い分野で利用されるようになりました。

 

スコアレンディングの特徴まとめ!

今までの融資形態とスコアレンディングの大きな違いは、次のように定量的な審査なのか定性的な審査なのかといった点です。

・従来のキャッシングは単純に数字で表現する定量的な審査が行われている
・スコアレンディングは物事の質的な面を表現する定性的な審査が行われている

スコアレンディングはビッグデータやAI(人工知能)が様々なデータやアンケートの回答を受け取り、そのスコアに基づいて融資内容や融資金額を決定する仕組みですので、給料や年収だけでは得られない情報も加味していることがお分かり頂けるのではないでしょうか。

スコアレンディングの採用によって、銀行や消費者金融の融資とは違って従来の金融機関が抱えている審査の問題点を解決できます。

以下では、スコアレンディングの詳しい特徴をまとめていますので、お金を借り入れる予定のかる方は一度確認しておきましょう。

質問事項をAI(人工知能)が審査して数値化する

スコアレンディングでは銀行や保証会社ではなく、質問事項をAI(人工知能)が審査して数値化する特徴があります。

あなたの信用力に点数(スコア)を付け、適正な金利や限度額をAIが審査して掲示してくれるわけですね。

具体的にスコアレンディングでどんな質問をされるのか幾つか挙げてみました。

・あなたの年齢や家族状況は?
・住居の状況は?(持ち家or賃貸)
・収入や勤務先の規模は?
・仕事の内容は何か?
・趣味や考え方は?
・クレジットカードは何枚持っているか?
・家計の管理は家族の中で誰が行っているのか?
・普段どんな音楽を聴いているのか?

これらの情報を総合的に加味し、AIが個人に対して点数を付けていきます。

スコアリングの基準に関しては明確にされていないものの、通常のカードローンの質問に加えて融資とは少し関係の無さそうな質問もされますので、初めての利用で驚く方は多いのではないでしょうか。

スコア(得点や成績)によるレンディング(融資や貸し出し)で評価し、金額や利率を決めていきます。

人間性も同時に審査してくれる

スコアレンディングの最大の特徴は、人間性も同時に審査してくれるところです。

個人の趣味や考え方など融資と関係なさそうな質問がされるのは、人間性を評価するのが目的だと考えられます。

従来の金融機関で実施されていた審査は、次のようにお金に関する人となりが重視されていました。

・年収や勤務年数
・過去の借り入れの状況
・クレジットヒストリー

どの金融機関や貸金業者もばっくれられたら困りますので、個人の返済能力をチェックして審査可決かの判断を行っていますね。

一方でスコアレンディングは数字だけでは判断できないお金に関する性格も総合的に判断し、最終的にどの程度のスコアなのか決めていく仕組みです。

裕福でも貧乏でも支払いに厳格な人がいればルーズな人もいますので、個人の性格を加味して審査するスコアレンディングはこんな感じで年収が多ければ多いほど有利というわけではありません。

・性格の審査で支払いに厳格だと判断されれば融資額はアップする
・今は収入が多くても、だらしない性格だと判断されれば融資額は減る

従来は参照されなかった項目も加味しているからこそ、適正な条件を掲示してもらうためにスコアレンディングを取り入れている企業が増えているのではないでしょうか。

スコアに基づいて融資額が決定する

上記でも軽く説明しましたが、スコアレンディングは数値化されたスコアに基づいて融資額が決定する仕組みです。

「これは今までのキャッシングやカードローンと同じなのでは?」と疑問を抱えている方はいませんか?

しかし、従来の審査とスコアレンディングによる審査ではこんな違いがありますよ。

・従来の金融機関の審査ではスコアリングで融資額と金利が決定する
・スコアレンディングのスコアと融資に直截的な関係性はなく、追加の質問に答えてスコアがアップする

追加の質問で点数が変化すれば融資額が上昇するケースはありますし、借り入れできるかどうかの審査ではないからこそ何度受けたとしても信用情報の申し込み情報に登録されることはありません。

例えば、初期状態でスコアが656の利率10.6%(極度額110万円)と融資額が決定しても、質問の回答を増やして665の利率10.4%(極度額120万円)と条件が改善されることがあります。

・融資可能金額はどのくらいなのか?
・何%の金利で借り入れることができるのか?

審査に申し込む前にこういった情報を把握できるのがスコアレンディングのメリットですね。

ホワイトの人でもお金を借りられる

スコアレンディングの採用により、ホワイトの人でもお金を借りられるようになりました。

信用情報機関に金融事故の履歴が記載されるブラックリストに載ると、カード会社の審査に通らないのは仕方がありません。

しかし、今までに借り入れやクレジットカードの利用がないホワイトの人も審査に落ちるケースは意外と多く、次の理由が考えられます。

・今現在の年収が低い
・大手の企業に勤めていない(収入が上がる可能性が低い)
・まだ勤続年数が浅い

金融事故を起こしていなくても判断材料が少ない理由で、「良し悪しを判断できないから落としてしまえ」ということがありました。

お金に厳格な人であればとてもショックですが、スコアレンディングはAIが未来の予測をしっかりと行ってくれます。

今の年収だけではなく申し込み者のお金に関する性格も判断してスコアを数値化してくれますので、「勤続年数が浅くても公務員や上場企業に勤めている」⇒「この人はお金にルーズではない」⇒「今後は年収が上がるだろう」と判断されて点数が高くなるわけです。

他の貸金業者の審査で落ちてしまったホワイトの人でも、スコアレンディングを採用したサービスであれば融資を受けられる可能性は十分にありますよ。

 

海外で有名なスコアレンディングサービス

海外では日本よりも前に、積極的にスコアレンディングを取り入れていました。

既に成功しつつあるスコアレンディング事業者も多く、一定のスコアを超えた人がローンや融資を受けることができます。

個人の私的利用向けではなく企業から自営業までの事業者向けと定義されていることもありますが、海外で有名なスコアレンディングサービスを幾つか挙げてみました。

Kabbage(キャベッジ)

リクルートやSoftbankなどの大手の企業が出資していることもあり、Kabbage(キャベッジ)は日本でも知名度が高いのではないでしょうか。

Kabbage(キャベッジ)では、データをAIが読み取って適切な金利や融資額を算出するスコアレンディングを実施していました。

融資の対象は個人ではなく中小企業の法人ですので、どちらかと言うとスコアレンディングではなくトランザクションレンディングやバランスシートレンディングに近いのですが、どんなデータでスコアを算出するのか見ていきましょう。

・会計クラウドソフトの使用状況
・Amazonやebayなど大手ECサイトの売り上げ
・SNSアカウントのデータや評判
・ペイパルやスクウェアなど決済サービスの利用状況

信用度が高ければ高いほど、良い条件で融資を受けられる点では従来の仕組みと一緒ですね。

人ではなくAI(人工知能)が融資の有無を判断しますので、Kabbage(キャベッジ)では迅速に審査が受けられます。

Karrot(キャロット)

Karrot(キャロット)は個人向けの融資サービスで、上記でご紹介したKabbage(キャベッジ)の姉妹サイトです。

同じようにスコアレンディングを取り入れた海外のサービスで、Kabbage(キャベッジ)との違いをまとめてみました。

・融資の対象が中小企業の法人ではなく一般の消費者
・審査に用いられるデータは銀行口座の入出金

人ではなくアルゴリズムが融資判断を行う点ではKarrot(キャロット)も一緒です。

 

日本でもスコアレンディングは始まっている!

「スコアレンディングは海外で行われている審査形態」と思われるかも知れませんが、日本でも既にスコアレンディングは始まっていますよ。

ネットサービスの多くはアメリカを中心に海外で注目されているビジネスモデルを輸入しているのが特徴で、スコアレンディングもその一つです。

日本では、みずほ銀行とソフトバンクの提携によって開始されたJ.Score(ジェイスコア)が、日本初となるAIスコア・レンディングで、「夢や目標に向けて時間に投資する選択肢を!」というコンセプトを持っていました。

私たちが住む日本では銀行にしても消費者金融にしてもお金を借りることに対してマイナスイメージを持っている方が多いのですが、ジェイスコアは前向きな借り入れを応援しています。

以下では、ジェイスコアが取り入れているAIスコア・レンディングの特徴を幾つか挙げてみました。

・顧客の情報やデータをAI技術で分析して1,000点までのAIスコアで評価して金利や限度額を決める
・審査に人件費がかからないため、年0.8%~12.0%と金利が非常に安く設定されている
※さらにJ.Score(ジェイスコア)は、みずほ銀行、ソフトバンクまたはワイモバイル、およびYahoo! JAPANとの情報連携により貸付利率(実質年率)の0.1%引下げもあります(最大
0.3%引下げ)。
・AIスコアを算出すれば、パソコンやスマホを使って申し込み前にレンディング条件を確認できる
・質問内容の追加でAIスコアをアップすれば更に良い条件で借り入れができる
・カードレスで家族など周りの人にバレにくく、最短で当日融資が可能

「低金利のローンを探している」「申し込み前に条件を確認したい」「みずほ銀行口座やソフトバンクの携帯電話、Yahoo!JAPANを使っている(金利を更に下げられる)」といった人に向いていますので、フィンテックを活用した個人向け融資サービスのJ.Score(ジェイスコア)を利用してみてください。

 

まとめ

以上のように、スコアレンディングの審査の仕組みや特徴について詳しくまとめてみました。

過去の情報に捉われる審査の様々な問題点やデメリットを解消できるからこそ、スコアレンディングはアメリカだけではなく日本でも注目を集めていますね。

・信用情報に問題があって審査に通過できなかった
・信用情報は大丈夫だけど収入が上がる見込みがなくて審査に落ちた

こんな人でも融資を受けられる可能性はありますので、スコアレンディングの利用を考えてみてください。

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