東京スター銀行おまとめローンの特徴
東京スター銀行は不動産担保ローンや、リバースモーゲージといった特徴的な商品を多数展開している銀行ですが、おまとめローンにも特徴がいくつもあります。
東京スター銀行おまとめローンの特徴として以下の6つを挙げることができます。
融資金額1,000万円
東京スター銀行のおまとめローンは限度額1,000万円まで対応しています。
他社ではおまとめはカードローンやフリーローンで対応している銀行が多数ありますが、その場合には融資金額が数百万円までとなってしまう場合も珍しくありません。
おまとめは、場合によっては金額が高額となってしまうことが多々あります。
東京スター銀行はおまとめ専用で融資金額が1,000万円まで対応していますので、高額借入のおまとめにもしっかりと対応しています。
金利5.8%~14.8%
東京スター銀行のおまとめローンの金利は5.8~14.8%となっています。
金利はカードローンのように、借入金額ごとに決まっているわけではなく、審査の結果によって決定します。
リスクの高い人には低い金利、リスクの高い人には高い金利が適用されます。
銀行の審査においては消費者金融からの借入があるだけでリスクが高いと判断されます。
そのため消費者金融からの借入であれば14.8%の金利が適用されて金利メリットが出る場合が多いですし、銀行からの借入しかない場合にはリスクが低いと判断され低い金利で審査に通過できる場合もあり、低い金利でおまとめのメリットが出ます。
仮審査最短3営業日
東京スター銀行おまとめローンの借審査は最短3営業日で回答があります。おまとめローンは審査においてカードローンのようなスコアリング審査に加えて、既存借入金の返済状況やおまとめによってどの程度のメリットが出るかの審査も慎重に行わなければならない商品です。
そのため、審査には1週間程度の時間がかかってしまうことも珍しくありません。しかし、東京スター銀行のおまとめローンは回答まで3営業日ですので、毎月の返済額を早く軽減したいと考えている人には心強い特徴となっています。
来店不要
東京スター銀行おまとめローンは来店不要で申込から融資までの手続きが可能です。
他からいくら借入があるというような相談を銀行に行って行うのは気が重いものです。
東京スター銀行は来店不要で非対面で借入が可能ですので、借金に悩んでいる人でも気軽に申込みを行うことができます。
申込手続きは以下のようになっています。
① インターネットで申込
② 必要書類のアップロード
③ 口座開設、インターネットバンキング解説
④ インターネット上で契約手続き
⑤ インターネットバンキングに振り込み先(他債務の返済用口座)登録
⑥ 他債務返済(東京スター銀行が直接返済用口座へ振り込み)
インターネットからの申込の他、郵送や店頭での申込も可能です。特に店頭ではおまとめによってどの程度のメリットが出るのかのシミュレーションなども相談できますので、事前に不明な点が多い人にはおすすめです。
返済によって減少した分は繰り返し利用可能
東京スター銀行おまとめローンの最大の特徴が300万円以下であれば、返済によって空いた枠を繰り返し借入ができるという点です。
東京スター銀行おまとめローンはおまとめによって融資する金額と繰り返し利用可能額という2つの枠の審査があります。
おまとめローンの利用額が300万で、繰り返し利用可能額も300万円であった場合には、毎月の返済によっておまとめローンの融資残高が250万円となったら50万円をキャッシングすることができるようになっています。
おまとめローンの利用額が400万円、繰り返し利用可能額が300万円の場合には毎月の返済で300万円未満になった場合から空いた枠からのキャッシングが可能です。
おまとめローンは一度おまとめを行ってしまったらその後は返済を行っていくだけですので新たなキャッシングができません。そのため、再び他のカードローンの契約を行ってしまい、結果として借金がさらに増えてしまうという懸念もあります。この懸念を払しょくするために、東京スター銀行は「返済によって空いた分は利用可能」という枠を設けて、新たな借金をしてしまうリスクをヘッジしているのです。
契約社員・派遣社員も利用可能
東京スター銀行のおまとめローンは年収200万円以上という基準さえクリアできれば派遣社員や契約社員でも利用することが可能です。
カードローンのような誰でも気軽に利用することができる商品以外は正社員限定というのが銀行ローンでは当たり前です。しかし、東京スター銀行は契約社員や派遣社員などの収入が少ないからこそ、多重債務に苦しんでいるような人も融資対象としてしっかりとケアしています。
東京スター銀行おまとめローンのメリット
東京スター銀行には他にはない以下の4つの特徴があります。
返済によって減少した分は繰り返し利用可能
先ほど述べましたが、東京スター銀行おまとめローンは返済によって減少した分は300万円以内を限度として繰り返し利用することが可能です。
おまとめ後に新たな借入を行って返済金の負担がさらに重くなるというおまとめ独特のリスクを軽減しているとともに、カードローンによっておまとめを行うことのメリットもカバーしているといえます。
審査によって少額でも金利が低い
カードローンは利用限度額ごとにあらかじめ金利が決まっています。東京スター銀行おまとめローンの金利は融資金額にかかわらず5.8~14.8%となっていますので、属性良好な人や銀行からの借入しかない人は借入総額が少額でも低い金利が適用される場合があります。
カードローンの場合には100万円程度の借入では10%を超える金利が適用されることがほとんどですが、東京スター銀行おまとめローンでは少額借入でも1ケタ台の金利が適用される可能性もあります。
この点もカードローンでおまとめを行うことに比べてメリットであるといえます。
契約方法が多数
おまとめローンのような、事前のシミュレーションが重要なローンは銀行に行き事前の相談をしっかりと行ってから申込を行うのが一般的ですが、東京スター銀行のおまとめローンイはンターネットや郵送から完全非対面での契約も可能ですし、店頭での申し込みも可能です。
誰とも会わずに契約がしたいというニーズと、しっかりと相談したうえで契約したいというニーズの双方をかなえているローンであるといえるでしょう。
最短3営業日で審査回答
審査の回答が早いのも東京スター銀行おまとめローンのメリットです。おまとめにはカードローンという選択肢もあるため、審査の回答を早く得て、おまとめに最適な方法を探す時間を得ることができます。
審査に時間がかからないという点も東京スター銀行おまとめローンのメリットだといえるでしょう。
消費者金融の少額借入をまとめるなら確実に金利が下がる
利息制限法という法律によってローンの金利の上限は以下のように決まっています。
10万円未満:20.%
10万円以上100万円未満:18.0%
100万円以上:15.0%
消費者金融の最高金利が18%となっているのはこの法律によるものです。
そのため消費者金融で数十万円の借入を行った場合に適用される金利はたいてい18%です。
東京スター銀行のおまとめローンの最高金利は14.8%ですので、消費者金融から数十万円の複数の借入をまとめる場合には確実に金利が下がるというメリットがあります。
東京スター銀行おまとめローンの注意点
よいことばかりに見える東京スター銀行のおまとめローンですが、以下の3点には注意が必要です。
おまとめ以外は利用できない
おまとめローンは他債務のおまとめを行うためだけのローンです。他の目的に使わないからこそ金利もカードローンやフリーローンなどよりも優遇されています。
そのため、他の借入金を返済する以外の目的では1円も融資を受けることができません。
融資金も、事前に登録した返済用口座への振り込みによって東京スター銀行に管理されてしまいます。
おまとめに○○万円、買い物に○○万円使用したいというような人はカードローンでのおまとめを行ったほうがよいでしょう。
年収200万円以上が必要
東京スター銀行のおまとめローンはカードローンより審査基準も申込基準も厳格になっています。
申込にあたっては年収200万円以上が必要になります。契約社員や派遣社員も利用することができるものの、専業主婦やパートやアルバイトの人は利用することができず、だれでも利用することはできません。
年収200万円未満の人はカードローンによっておまとめを行うか、消費者金融の貸金業法に基づくおまとめローンの利用を検討しましょう。
毎月返済額が減っても利息負担は大きくなるかチェックが必要
カードローンは利用残高によって毎月の返済額が決まっています。
例えば
Aカードローン:残高50万円、返済額1万円
Bカードローン:残高100万円、返済額2万円
Cカードローン:残高50万円、返済額8千円
のおまとめを行う場合、東京スター銀行おまとめローンの最長返済期限である10年でおまとめを行う場合には14.8%の金利が適用されたとしても毎月返済額は32,022円となり、カードローンの総返済額38,000円よりも6,000円程度毎月返済額は少なくなります。
しかし、AとBとCのカードローンは10年以内には確実に完済できる計算ですので、結果としておまとめを行ったことによって単純に返済期限を延長しただけとなり、利息負担は大きくなる場合があります。
おまとめを行う前には、このままの返済を続けていった場合の利息負担とおまとめを行った場合の利息負担を比較してからおまとめを行うことをおすすめします。
東京スター銀行おまとめローンの審査
東京スター銀行おまとめローンの審査のポイントは以下の5つです。
仮審査
カードローンでも自動車ローンでも住宅ローンでも審査の過程でまず最初に行われる審査が仮審査で保証会社の保証が得られるかどうかの審査です。
東京スター銀行おまとめローンでは保証会社である東京スター・ビジネス・ファイナンスの保証が得られるかどうかの審査です。
仮審査は個人信用情報の照会で事故情報がないかどうか(ある場合には審査否決)、他債務の件数と金額、他債務やクレジットカードなどの支払状況を確認します。さらに、勤務先、年収、勤続年数などの申込時に申告した情報を点数化するスコアリング審査を行います。
スコアリング審査によって審査通過基準点以上となった場合には仮審査通過となります。
おまとめローンの審査の基準はカードローンよりも厳しく自動車ローンと同じ程度であるといわれています。
なお、おまとめローンの金利に幅があるのは、保証料の違いで、リスクが高い人には高い保証料を、低い人には低い保証料を設定するため、保証料の高い人には高い金利が適用され、リスクの低い人には低い金利が適用されるためです。
既存債務の返済状況も重要
おまとめローンですので、おまとめを行う既存債務の返済状況も非常に重要になります。
返済の遅れがたまにある程度であれば問題ないですが、すでに恒常的な遅れが頻発している人は審査に通過するのが難しくなります。
なお、個人信用情報には過去2年分の支払状況が記録されています。おまとめを行う既存債務はもちろんのこと、クレジットカードも遅れがない状態が2年継続できれば信用状態は格段に向上し、おまとめローン以外の審査にも通過しやすくなります。
おまとめローンは年収も重要
東京スター銀行おまとめローンは収入証明書の提出が必須です。
そのため、カードローン審査では金額によってはあまり重要ではない年収も審査の際にはとても重要になります。
一般的に無担保ローンは年収を超える融資は行わないといわれていますが、おまとめローンの場合にはすでに既存債務が年収を超えており、返済状況に問題がなく、おまとめによってメリットが出る場合には、返済懸念なしと判断され年収を超えても審査に通過できる場合もあるようです。
おまとめによってメリットがあるかどうか
審査の過程で、おまとめを行ったことによってどの程度のメリットが出るかも重要な要素となります。
基本的にはおまとめを行ってもメリットが出ないような場合に無理をして貸し付けを行うようなことはしません。
また、仮におまとめを行って毎月返済額の負担が大きくなってしまったら、東京スター銀行にとっても返済が履行されるかどうかのリスクが高くなってしまいます。
仮におまとめローンの審査に通過できる属性の人でも、おまとめを行ったことによって毎月返済額が大きくなる人には融資を断る場合があります。
本審査では他債務の把握が重要
東京スター銀行おまとめローンでは、審査の際に「お借入先の確認メモ」という書類を提出して、他からの借入金がいくらあるかを自己申告しなければなりません。
残高証明書のような書類の提出が必要ない分、手続きは簡単なのですが、その反面、自分がどこにいくらの借入があるかどうか自分で把握しているかどうかもチェックされてしまいます。
個人信用情報には他債務の金額が詳細に記録されているため、自己申告した既存債務と実態が異なるような場合には「何をおまとめしたいのか」という単純な疑問と同時に「自分がいくら借りているかも把握できていない人」という判断を審査担当者からされてしまう場合もあります。
申込の際には自分の借入金をしっかりと把握しておきましょう。